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2004.11.13
表現の自由は、表現するのだから自分自身以外の外部へと作用が伴うので、他の人の人権に抵触することは避けられない。
まー、そうだよね。こりゃそうだ。悲しくて大声で泣けば、それなりに人様に迷惑である。

でも、表現の自由は人間の尊厳に関わることだから、いろいろと厳しい基準でまもられているのである。あまりに専門的なことに入ると、面白くともなんともないので割愛します。

で、その表現の自由の守られ具合として、
 ・事前抑制は原則として禁止
 ・検閲の禁止
 等があるのですよ。

この二つの違いはですね。前者は公権力が何らかの形で表現行為が成される前に抑制しまうことで、後者は「行政」が主体で思想内容の表現物の全体、一部の発表を禁止してしまうことなんです。特に後者は、「行政」が主体で、曖昧なうちに手続きも適正かどうか微妙なうちに成されてしまう可能性があるので、絶対的に禁止なのである。

あー、前振り長かったな。

そして、最後の一つ、
表現行為をするにあたって、特にどこまで表現して良いのか、それが分からなければ、法に引っかかってしまいかねない。

まー、理解の早い人はここら辺で解ってきて、どうして私が独りよがりにぐるぐるとまわってしまったか、解るでしょう(爆)

つまりですね。ここで言う表現行為とは精神的なもののことを言うんですよ。
法に触れかねない、精神的な表現行為なんて、あっち系のものしかありませんよね……(あえて言いません☆)

だから、明確性の原則と名付けて、精神的自由を規制する立法は明確でなければならないそうです。
きっちりどこまで表現して良いか明確にしないと、あやふやだと法に触れちゃったら!?という想像力のもとに、人間萎縮してしまうそうです。

表現内容に対する規制はどうすれば良いんでしょうね?

一応、ここでいう規制とは表現の自由の中でも性表現の規制とか名誉毀損的表現なんです。感覚的に規制しなきゃいけないんだな~と解って頂ければ幸いです。なにせ私本人も凄まじくかいつまんでいること承知な上に、まだ理解不十分です。

それで、昔、「チャタレー事件」と呼べれる裁判がありました。
露骨な性描写のある本の翻訳出版に巡って、その出版は刑法175条のわいせつ文書販売罪あたるあたらないと争ったそうです。

この性描写というのは、非常に曲者です。
この「チャタレー夫人の恋人」という本の内容は、私たちが知っている程度、同人誌やポルノ雑誌より数段いやらしくないらしいのに、その当時は上記のようにわーわーと争っていた模様です。私も読んだことないので人伝ですが、そうらしいですよ。
時代はながれているんだな~としみじみと講義を受けておりました。

で、それでは、わいせつな文書とは何だろう? という問題に突き当たるのです。

1 悪戯に性欲を興奮または刺激する。
2 普通人の正常な性的羞恥心を害する。
3 善良な性的道義観念に反する文書

という三つの要素を含むものなんだそうです。
「チャタレー夫人の恋人」と我らが「ミラージュ」どちらがわいせつだったんでしょうかね~。
私としては、我らがのほうが勝っているように思いますが、それ以上に今日は上には上がいるのですよ!

で、結局、この事件はこの三つのどれか一つに当てはまるのでわいせつ文書とされてしまいました。
きっとわいせつであったのは確実でしょうが、法に触れてしまうというのはご時世なんでしょうね。何せ昭和30年代(爆)こんな古い事件未だ出すんだから公務員試験って……。
でも一応、こんな一つでも当てはまったら駄目! なんて言われた日には、今現在の書物はどうなるのでしょう。
すべて出版停止になってしまいますよ?

けど時代は流れた!

俗称四畳半襖の下張事件!
昭和50年代の事件なんですけど、
ま、結局争った要点は上記事件と同じです。

でも、まったく判決が異なりました!
その理由はわいせつな性的描写が文章全体を占める比重とその本自体の芸術性と思想性による性的刺激の緩和の程度(もうここまで言われると感無量)を考慮、全体で総合的に判断されなければならないという判決でした。

要するに全体的に思想・芸術性が高ければ、わいせつ性が緩和されるそうです!!

最近、ミラについて作品紹介されているページがありました。
分類はファンタジー!! ボーイズラブではないです。
たぶんここはミラ読者ファンが絶対に譲らない信念の一つでしょう。

芸術性が高いから! きっと性描写の凄さ(実際、いわゆるそれ系より柔らかい表現だと思ふ)より芸術性が認められているってことだよね!!
あーでも、その紹介では、最後に日本ファンタジーだったのだが、最終的には主人公たちのドロドロした愛憎劇に変わるのようなことで締められていた(笑)
確かにそうなんだけど……でも違うんだよ! と声を大にしていいたくなりました!
あんなに壮大な話はそうないよ?
でも、紹介文書いた人たぶん男の人だから、きっとどう内容を濁すかこまっただろうな~。

とにかく!
そういうことなんだよ!
芸術性高ければ! んなもん屁でもないんだよ!
こんなこと授業中に考えていました。
いい加減汚染率の高さに乾いた笑いしか出ませんよ……。

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